バリ島ウェストコーストにはクタビーチを始め、レギアン、スミニャックという素晴らしいビーチブレイクがある。
そのクオリティは世界でも屈指のビーチブレイクと言われ、乾季の季節には安定的に素晴らしい波を我々サーファーに提供してくれる。
しかし一方で、あまり知られていないのだがイーストコーストにもウェストコーストに負けずとも劣らないクオリティのビーチブレイクが点在している。
ウェストコーストの白砂とは対照的にキメの細かい黒砂が特徴的で、ひとたびサンドバーが形成されるとバレルも姿を現わすこともある。
サヌールリーフやクラマスといったイーストコーストを代表するリーフブレイクでサーフィンをする腕試しとしてビーチブレイクでトレーニングしておくのもいいだろう。
しかし、イーストコーストはローカルサーファーがポイントの秩序を大切に守っているため、
ルールとマナーを守ることはもちろんのこと、ローカルサーファーとのコミュニケーションが必要となってくる。
ビーチブレイクとはいえ、できればローカルのサーフガイドと共に海に入った方が無難だろう。
サヌールにはかつてサヌールシークレットと呼ばれていたビーチブレイクが存在していた。
今では道が舗装され、シークレットではなくなったため名前を地名であるレンベンと変えたが、
発見された当初は獣道をかき分けながら地元の限られたサーファーしかそこにたどりつけなかったという。
雨の季節に周辺の川からの流れでサンドバーを形成され、潮の加減よってはバレルになることもしばしばだ。
潮が動く時間帯、特に潮が上げ始める時間帯がサーフタイムとなる。
また、ここのアウトサイドにはリーフブレイクもあり、スモールコンディションのときにはロングボードでクルーズを楽しむようなメロウな波質となる。
しかしひとたびサイズアップすると底掘れするバレルが姿を現わすことになる。
レギュラー、グーフィー、バレル、メロウ、ロングライドと、ここのポイントだけで様々な波質を楽しむことができるサーファーズパラダイスなのだ。
レンベン
典型的な河口のブレイク。
バリ島では他には見られないリバーマウスのビーチブレイクポイントだ。
雨の翌日や雨季の時期のみサーフィン可能となる。
生活用水が垂れ流された川が流れ込むため、衛生的には安心とは言えないが、そんなリスクを忘れさせてしまうほどの波のクオリティを誇っている。
潮が動く時間帯には分厚いリップのバレルが口をあけるため、地元のサーファーには人気のあるポイントだ。
しかしこちらのポイントはピークが狭く、限られた人数でしかサーフィンを楽しめないためしっかり状況を判断した上でサーフガイドとともに海に入るようにしよう。
ムアラ
サヌールの登竜門的なポイントだ。
地元のキッズ達がサーフィンを練習するポイントとして和気あいあいとサーフィンが楽しまれている。
サンドバーが形成される雨季の時期にのみサーフィンが可能だ。
また、潮の動きに大きく左右されるため、風の弱い午前中に潮の上げ始めるタイミングが重なると案外スモールコンディションでもトレーニング可能となる。
ここは子供たちがメインでサーフィンをしているので決して子供たちの邪魔にならないように楽しもう。
ココナッツビーチ
サヌールエリアはリーフ、ビーチを含めてレギュラーの波がメインとなる。
そんな中、グミチックはビーチブレイクながらグーフィーが素晴らしいブレイクとなる。
周辺のビーチブレイクと比べてみるとサイズがワンサイズ大きいこともしばしばで、コンスタントにサーフィンを楽しめるポイントだ。
レギュラーを乗りつくしてたまにはグーフィーを、なんていう気分転換にはもってこいのポイントだ。
グミチック