年間を通してコンスタントにサーフィン可能なスランガン。
メインスポット以外にも周辺にポイントが点在するため、ちょっとした工夫で貸切サーフィンも可能となる。
ローカルサーファーもフレンドリーで、最低限のマナーさえ守っていれば楽しくサーフィンを楽しめる。
しかしそんなスランガンでも危険は潜んでいる。
特にビギナーからミドルレベルのサーファーは注意が必要だ。
今回はスランガンに潜む危険をご紹介しよう。
危険を知ることで危険を回避することができるのでスランガンでサーフィンしてみたい人は是非一読あれ。
スモールコンディションでも油断は禁物だ
今でこそ陸続きの島となっているスランガンであるがかつてはれっきとした島だったスランガン。
地図で確認するとよくわかるが、バリの中でも1,2を争うほどアウターのポイントだ。
そのため外洋のうねりをダイレクトに受け、スモールコンディション時でも突然のお化けセットが襲ってくる。
そのためビギナーがスクールなどをしている時にセットに飲み込まれてパニックで溺れてしまう事故が多発している。
コシ~ムネサイズの時でもその倍(頭半)くらいのセットは覚悟しておいたほうがいいだろう。
ここでは潮の満ち引きでフラットコンディションからあっという間に頭オーバーにサイズアップなんてことも決して珍しいことではない。
スモールコンディションの時でも気を引き締めてサーフィンを楽しんでもらいたい。
忘れた頃にやってくるお化けセット
スランガンではあらゆるレベルのサーファーがサーフィンを楽しんでいる。
中にはサーフィンのルールを知らない人もラインナップにいる。
スランガンではこうしたビギナーであっても波のサイズのある日に
案外ピークまでこれてしまうので注意が必要だ。
沖に入ってくるセットの波にがむしゃらに乗ったまではいいが、
テイクオフしたら最後全くコントロール不能になっているサーファーの姿を見かけることが少なくないのだ。
時にサーファーで賑わっている時には集中を切らさず、常に危険があることを忘れてはならない。
中潮周りから大潮にかけての上げ込み、引き込みの時間は特に注意が必要だ。
アウターに位置するためカレントが発生すると強烈な流れになることもしばしば。
また、サイドショアが強く吹くときにも注意が必要だ。
アウトから入ってくるセットを逃れようと沖にパドルして、
気がついたらカレントに乗り遥か沖まで流されていたという事故も報告されている。
特にメインの周辺ポイントでは強烈なカレントが発生することが多いので、
パドルに自信のないサーファーは必ずローカルのガイドや上級者と一緒に入るようにしよう。
間違っても貸切だからといって一人でパドルアウトするようなことはやめたほうがいい。
スランガンでは海に入る時にはパドルアウトできたはずだったが
海から上がる時には潮が引いてパドルバックできないことがある。
そんな時は素足のままリーフの上を歩く羽目になってしまう。
ここのリーフは砂が乗っており鋭利とはいえないのでリーフ自体は危険とはいえないが、
時折ウニが隠れているので気をつけてほしい。
特にリーフのくぼみにかたまっていることがあるので注意が必要だ。
ここでウニの餌食になったサーファーは数知れないのだ。
ロータイドになるとパドルバックできなくなる
スランガンのポイントの特徴はテイクオフポジションの水深は、
しっかりあるためリーフにヒットするリスクは少ないといえる。
しかしその反面、テイクオフに失敗すると
かなり長い時間波に巻かれることを覚悟した方がいい。
インサイドにいくにつれて水深が浅くなるため、
特にフィニッシュでワイプアウトするとリーフにヒットすることもある。
日本人のサーファーがリーフに後頭部をヒットさせ意識不明の重体になるという
大きな事故も発生しているので十分注意が必要だ。
潮が引いてくるとリーフが顔を覗かせる
特に朝一番の波を狙ってやってくるサーファーがターゲットにされている。
オープン前のワルン(海の家)に荷物を置いて海入るサーファーを泥棒が虎視眈眈と狙っているケースがある。
オープン前のワルンに荷物を置いたりせず、車やバイクの鍵のかかるところに保管するようにしよう。