bali/columnバリ島・有本圭コラム集

有本圭連載・コラム その8 バリを代表するサーフタウン『チャングー』前篇

有本圭連載・コラム バリを代表するサーフタウン『チャングー』

    チャングーにステイ 新たなるスタイルが増える可能性

    つい数年前までバリ島の田舎に過ぎなかったチャングーが著しい発展を遂げている。その要因の一つにDeusの存在がある。当時、田んぼの真ん中に突如として現れたDeusは世界中に強烈なインパクトを与えた。お寺の外観をそのままに、内装を先進的なショップへと刷新したその発想が新鮮だった。サーフボードとバイク、洋服に加えてレストラン、シェイプルーム、バイクのカスタム工場を敷地内に併設し、まるっきり新しい世界観を築き上げたのだ。
    世界中からツーリストの集まるバリ島においてDeusの注目は一気に高まり、世界へ発信ブランドへと成長した。Deusのあるチャングーに感度の高い人々が集まり、それに呼応するかのように周辺にお店がたち始めていった。

    気がついたらDeusは田んぼの真ん中にポツンと現れたショップという表現は当てはまらなくなり、今ではショップが立ち並ぶその中心に位置している。
    そんなチャングーには人々を魅了する理由が他にもある。それは何と言ってもバリエーションに富んだ波にある。数キロのコーストライン上にはビーチブレイク、リーフブレイク、リバーマウス、レギュラー、グーフィーと多種多様な波がラインナップされている。ビギナーレベルからエキスパートまでが満足できる波がこのエリアには揃っているのだ。
    基本的には乾季がベストシーズンとなるが、雨季の時期でも風が弱い時間帯にサーフィン可能となるので要チェックだ。
    ここ数年で欧米からの移住者がチャングーに集中し、混雑が激しくなってきている。しかしそれとともにレストランやカフェ、ビーチクラブなどが次々とオープンし、より快適に過ごせるような環境が整ってきている。

    チャングーにステイしてチャングーを満喫するという旅のスタイルもこれから増えてくるのではないかと思うのだ。
    それでは今回から2回に渡ってチャングーの波を南から順ご紹介していこうと思う。

  • 1.ブラワビーチ

    つい数年前まで全く混雑しないビーチだったが、ここ数年で一気にサーファーが増えてきているポイントだ。 ロータイド時にコンディションが良くなるポイントはバリでは少なく、ブラワは数少ないロータイドポイントの一つであることも人気の要因となっている。
    ポイントが広いため混雑をしてもストレスは感じない。また、サイズアップするとアウトサイドのリーフに波がヒットするのでそこでもサーフィンは可能だ。 ブラワだけでも様々な波質を楽しむことができる。

  • ブラワビーチ
  • 2.バトゥ・ボロン

    前述のDeusのお膝元のポイントで、メロウな波質が特徴だ。主にはグーフィーがロングライドとなるが 非常にトロい波なのでショートボードには不向きだ。反対にロングボードには最適な波質であるため、 ビギナーから中級者のロングボーダーでいつも賑わっている。
    波質はメロウであるがスウェルは入りやすいため、周辺のポイントと比べてもサイズがあることが多く、 ひとたびセットが入ってくると波待ちをしているサーファーを一掃してしまうこともしばしば。
    また、レギュラーサイドの波もライド可能で、こちらはやや早めのブレイクとなるので案外乗りごたえがある。 しかしインサイドまで乗り継いでしまうとゲッティングアウトに苦労することは覚悟していただきたい。

  • バトゥ・ボロン
  • 3.オールドマンズ

    その名の通り、お年寄りでもゆったりと波に乗れるメロウなグーフィー。 バトゥ・ボロンのお隣のブレイクではあるが、ほとんど混雑はしない。
    波質はバトゥ・ボロンと比べると多少落ちる印象はあるが、大差はない。混雑を避けるのであればこちらのポイントがオススメだ。





    オールドマンズ

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