バリ島のベストシーズンは人それぞれによって全く異なってくる。
なぜならバリ島は1年を通してコンスタントにワールドクラスのクオリティが維持されているので、波の好みによってベストシーズンは異なってくるのだ。
ビッグウェーブ好きにはオススメの季節があるし、ムネ〜アタマサイズでメロウにというファンサーファーにはまた別の時期がオススメとなる。
せっかくバリ島に来るのであれば、そのサーファーのレベルや趣向に合った季節を選択することが旅をより楽しむコツとなる。
では、タイプ別にオススメの時期をご紹介していこうと思う。
ビギナーから初級レベルのサーファーにとって、リーフブレイク(海底がサンゴや岩)はハードルが高い。
転倒すると怪我のリスクが常に付きまとうのだ。
そこでこのレベルのサーファーたちにオススメなのが安心して楽しめるのがビーチブレイク(海底が砂)となる。
バリ島には多くのビーチブレイクの存在がある。
中でもクタビーチは波のパワーも弱く、ビギナーから初級サーファーにはオススメのスポットだ。
クタビーチがサーフシーズンとなるのが例年3月下旬から10月まで。
クタビーチ周辺のホテルに宿泊すれば一日中サーフィンを楽しむことができる。
ただしカレント(潮の流れ)が強くなることがあり、毎年死亡事故が発生しているのでサーフガイドや上級者と海に入ることをオススメする。
世界のサーフアイランドであるバリ島はある程度の混雑は覚悟しなくてはならない。
しかし、時期によっては混雑が緩和されることがある。
しかもその時期は波が小さいため、ファンサーファーにはもってこいのコンディションとなるのだ。
大きく分けて2つの期間があるのでご紹介しよう。
①5月下旬から6月上旬
日本のゴールデンウィークがひと段落し、また欧米のサーファーもさほど多くない。波はスウェル次第となるがメロウなコンディションが多い。
②11月中旬から12月中旬
バリ島のローシーズン。
クリスマスホリデイを控えるこの時期は観光客が減り混雑が緩和される。
スウェルも入りづらい時期なので小波が続くこともあるが、ムネ〜アタマサイズはコンスタントにブレイクするのでアベレージサーファーにとっては十分満足できる。
風が弱いため、東海岸、西海岸ともにサーフィンが可能となり、サーファーがバラけやすくなる。
のんびりサーフィンを楽しみたい方にはオススメの時期だ。
せっかくバリ島を訪れるのであればワールドクラスの波を満喫したいというリアルサーファーにとってオススメの時期がある。
このクラスのサーファーにとっては周知のことだと思うが、おさらいの意味も含めてご紹介しよう。
①6月~9月
ウルワツ、チャングーを中心としたウェストコーストのスポットが炸裂するシーズンだ。
7、8月はオフショアが強くなってしまうが、スウェルが入ることが多いのでサーフィンは可能だ。
タイミングがハマればウルワツの10fクラスの波を満喫できる可能性もある。
また反対にスウェルが小さくなってくるとチャングーがスーパーファンウェーブとなる。
②1月~3月
イーストコーストがサーフシーズンを迎える。
サヌールやクラマスといったワールドクラスのブレイクが終日オフショアとなる。
また、ヌサドゥア方面では外洋からのスウェルをダイレクトに受けて、パワフルなビッグウェーブが満喫できる。
日本が厳しい冬を迎えるこの時期にバリ島でトレーニングするのはオススメだ。